台風10号(2020)関東地方への影響は大丈夫？

Tweet

異例の勢力を保って日本を襲撃する台風10号は、関東地方への影響は大丈夫なのでしょうか。すでに九州地方を通過しようとしている台風10号について、関東地方への影響は大丈夫なのか、今後の雨量の被害なども検証してみました。

台風10号(2020)関東甲信地方への影響は大丈夫？1時間に60ミリ以上の非常に激しい雨！

2020年9月6日午前6時現在、台風10号は奄美大島の南東およそ190キロを北上しています。関東甲信地方は台風10号から遠く離れているとはいうものの、暖かく湿った空気が日本海にある前線や高気圧の縁に沿って流れ込みやすく、大気の状態が不安定です。関東甲信には5日夜から次々と活発な雨雲が流れ込み、神奈川県相模原市緑区や山梨県上野原市では1時間に60ミリ以上の非常に激しい雨が降りました。

5日夜からの総雨量は神奈川県相模原市緑区などで既に200ミリを超え、午前7時の時点で東京都多摩西部と多摩南部や埼玉県秩父、山梨県の東部・富士五湖に土砂災害警戒情報の発表されている所があります。

台風10号により総雨量平年9月を上回るほども

関東甲信では6日も天気が変わりやすく、雨がやんでも夜には急な激しい雨や雷雨の所がありそうです。7日にかけて1時間に30ミリ以上の激しい雨が降り、大雨となる所があると見られます。6日午前6時から7日午前6時までの予想降水量は、いずれも多い所で、関東地方北部で80ミリ、関東地方南部で100ミリ、甲信地方で80ミリとなっています。

さらに7日から8日にかけても雨量が多くなり、24時間に100ミリから200ミリの雨の降る所があるでしょう。総雨量が多くなり、ここ数日で平年9月の雨量を超えるほどの大雨になる所もありそうです。この影響による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。

台風10号暴風や大雨いつまで？ゲリラ豪雨のときはすぐに避難を！

ゲリラ豪雨によって危険な状態になるのは、雨雲がかかっている自分の所だけではなく、川の上流で発生すると雨が降っていない下流でも、被害が発生する可能性があります。上流のゲリラ豪雨を知るには。➀川の水かさが急に増えること、➁川の水が濁ること、➂木の枝などが流されてくることがポイントとなります。また、サイレンはダムを放流する合図ですので、川のそばでサイレンを聞いた場合も、必ず川から離れましょう。

今後台風19号クラスの台風は頻発する？

2020年は9月に入ると常に、天気図の右下あたりに台風の巨大な渦が見えるようになってきています。これは2019年10月の、関東から東北までの東日本全域に渡っての広域被害をもたらした、台風19号を思い出します。2019年10月12日19時前に伊豆半島に上陸した台風19号は、13日未明に東北地方の東海上に抜けました。10日からの総雨量は神奈川県箱根町で1000ミリ、そして東日本を中心に17地点で500ミリを超えるなど、各地で大雨の記録を塗り替えました。

そして東京都江戸川臨海では観測史上1位となる最大瞬間風速 43.8メートルを観測するなど、7か所で最大瞬間風速40メートルを超える暴風となったほか、東日本から北日本にかけて非常に強い風を観測しました。専門家の間は、台風19号のような例は今後異例ではなくなり、どんどんやってくると予測されています。

台風10号(2020)関東地方への影響についてまとめ